
設立以来40年以上の歴史の中で、銀行をはじめ証券会社、保険会社など、多彩な金融業界向けのシステム開発や保守・運用プロジェクトに携わってきた弊社(SPC)。
長年にわたり培ってきた豊富なノウハウを強みに、数多くの金融機関様をサポートして参りました。
本記事では、KDDIグループのインターネット銀行として成長を続けるauじぶん銀行株式会社様にご協力いただき、弊社についてお話を伺いました。
──弊社がauじぶん銀行様のプロジェクトに参画させていただくことになったのは、2024年4月からのことですが、当時の御社はどのような課題感をお持ちだったのでしょうか。

(IT本部 IT開発第一部 副部長 API開発保守グループリーダー)綿引様:auじぶん銀行では、2022年~2023年にかけて、Salesforce(セールスフォース)のAPIプラットフォーム『MuleSoft Anypoint Platform』を採用したAPI基盤の開発に取り組み、2023年7月より運用を開始しました。
運用・保守のフェーズに入った当初は、開発を手掛けたベンダーさんに引き続きサポートしていただいていたのですが、実は弊社は早い段階から「APIの運用・保守プロジェクトを内製化していきたい」という方針を固めていました。弊社では、システム開発においてはパートナー企業さんに請負契約で開発業務を委託するケースが多いのですが、請負契約の場合、パートナー企業さんの繁忙期などには開発スケジュールに影響が出ることが珍しくありません。自分たちのやりたいサービスをタイムリーにお客さまに提供していくためには、プロジェクト全体を内製化し、自分たちで主導権を握って動かしていく必要があると感じていました。
ただし、人的リソースの面などからいっても、パートナー企業さんのご協力は必要不可欠。そこで弊社としては、業務請負契約ではなく準委任契約でプロジェクトに参画していただける開発会社さんを探すことになりました。
──当時、複数の開発会社が候補に挙がったのではないかと思いますが、なぜ弊社を選んでいただいたのでしょうか?
綿引様:まず着目したのが、金融系システムに携わってきた実績が豊富で、銀行の基幹システムなどをはじめとする「APIを受ける側」のプロジェクトも数多く手掛けられてきたという点でした。SPCさんが持つ知見やノウハウは、我々が推進するAPI基盤の運用・保守というプロジェクトにおいても親和性が高いと感じたのです。また、Salesforce関連のプロジェクト実績があることも決め手になりました。もちろん、業務請負ではなく準委任契約でという弊社の打診に快く応じていただけたこともありがたかったですね。
──弊社の長所や強みはどこにあると思われますか?

(IT開発第一部 調査役)加藤様:正直にいうと、僕たち銀行側が「こうしてほしい」と言ったことを実直にこなしてくださる会社さんはたくさんあります。それはもちろんありがたいことなのですが、SPCの技術者の方々は、言われたままに手を動かすのではなく「ここはこうした方がいいのではないですか」「こうしてみたらどうでしょうか」という提案なども積極的にしてくださるのです。弊社がフィロソフィの中で掲げている言葉のひとつに「じぶんゴト化する」というものがあるのですが、まさにそこに通じるスタンスを感じています。

(IT開発第一部 マネージャー)覚張様:私も同じですね。こちらが伝えた要件通りのものを作るのではなく、当事者意識を持ち、意見やアイデアを出しながら一緒に作り上げていくというスタンスで取り組んでいただける点が非常に頼もしいなと感じています。私はプロジェクトマネージャーとしてマネジメントも手掛けているのですが、そのサポート的な立場に立っていただく際にも上下関係のような感じではなく、パートナーとして隣に立っていただけている感覚があります。こういう会社さんはそう多くはありません。

加藤様:僕は新卒で入社し現在5年目になるのですが、SPCの技術者の方々はみなさん僕よりキャリアが長く、なにかと相談しやすい点も嬉しく思っています。みなさんに何か質問すると、いつもやさしく丁寧に教えてくださり、日々多くのことを学ばせていただいています。
覚張様:御社には、技術面に強みを持つ方がたくさんいらっしゃいますよね。例えば、弊社のプロジェクトに参画していただいた当初は、まだ『MuleSoft』についてあまり経験がない方もいらっしゃいました。ですが、わずか2~3ヶ月で驚くほど知見とスキルを吸収され、気付いたときには、こちらの質問に的確に回答を返していただけるようになっていました。その成長の早さとキャッチアップ力の高さに、率直に「すごい会社だな」と感じました。
綿引様:SPCの技術者の方々は、こちらからお願いするまでもなく、自ら進んでSalesforceの認定資格を取得してくださっています。また、「SPCに期待されている役割は何か」という点をお一人おひとりがしっかりと考え、仕事に対してもプライドを持って取り組んでくださっています。そんな姿勢に、弊社の社員たちも大いに刺激をいただいています。
──API運用・保守プロジェクトの今後の展開については、どのような構想をお持ちでしょうか。

綿引様:auじぶん銀行としては今後も様々なサービスの実施を予定しており、近い将来、API開発保守グループも絡む様々な追加開発プロジェクトがスタートする予定です。 今後は、SPCの方にもプロジェクトの上流から入っていただきたいと考えています。
加藤様:チームとしては、引き続き一人ひとりがどんどん意見を出し合いながら、業務に関しても組織に関してもさらなる改善を追求していきたいと考えています。積極的にコミュニケーションを取り、意見や思いをぶつけ合う。そういうことができるチームの方がやはり強いと思います。
覚張様:開発の中では、AIを活用した自動化を進めていきたいという構想があります。開発工程を自動化したり、リリース工程を自動化したりと様々な可能性が考えられるのですが、この分野はまだ誰にとっても挑戦の途上にあり、弊社の社員だけで取り組むには限界があります。そこで、ぜひSPCの技術者の方々にも一緒に取り組んでいただき、開発の生産性を向上していきたいと考えています。AIを活用して生産性を向上することで、限られた人的リソースでさらに多くのAPIを増やすことができると期待しています。
綿引様: AIと一言でいっても活用の場面は幅広く、開発で使うAIもあれば、一般のお客さまにご利用いただくAIもあります。そして、様々な場面でAIを活用していくために必要不可欠なのがAPIの存在です。APIのラインナップをさらに拡充していくために、弊社は今後も多くのプロジェクトを推進する予定です。 また、開発の部分でAIの活用が進むと、これまで人が手掛けていた部分をAIが担うようになり、人は、さらなる上流工程の部分を手掛けていくことになります。いわば、手を動かすところから頭を使うところへと、人的リソースの役割も変化していくというわけです。 そういう未来を拓くためにも、SPCさんにはぜひ、引き続きチームの一員として寄与していただけたら嬉しいです。

2024年4月よりAPI開発の内製化支援という形で参画させていただいております。
これまでの案件推進で培った経験を活かしながら新しい知識を吸収し、充実した日々を過ごさせていただいております。
『MuleSoft』を用いた開発は、弊社にとって初めての挑戦でした。参画当初は不安もございましたが、auじぶん銀行株式会社の皆様、他ベンダーの皆様と力を合わせて、なんとか軌道に乗せることができました。
近頃はTVやSNSのCM、スポーツ観戦の場でauじぶん銀行様を目にする機会が増えました。
やりがいのある案件でお仕事をさせていただいていることを改めて実感する瞬間です。
今後控えている案件においても、分かりやすい手順や設計書の整備、効率的な開発を当事者意識を持って推進し、auじぶん銀行株式会社様にお力添えできれば、と考えております。
(担当:菅野)